ネタバレのないシン・仮面ライダーの雑な感想
面白かったけど…一日たって冷静に考えると結構トンチキよりな映画だった気がする。
仮面ライダーは本当に雰囲気で知っているという状態…
下手したら「ウルトラマンvs仮面ライダー」で仮面ライダーが巨大化する話が唯一の最後まで鑑賞した仮面ライダー出演作品まである。
そんなふわっとして感じでも楽しめたので感想を雑語りします。
こっからネタバレあり。
vsクモオーグ
「裏切り者を始末する…それが私の仕事です」
主人公:本郷猛はショッカーによって改造されてバッタのオーグ(怪人)になり特別な力を手にする。その力をショッカーの悪事を止めるために使う流れ…なんだけど、その辺の説明が理解できる前にテンポよくクモオーグとの闘いになるので展開が速い。
本郷猛「どうして僕にこんな改造を・・・」
緑川博士「君がそれを望んだからだ」
本郷猛「・・・」
いや、本当か~~~~~~~?????
本当にその改造を本郷が望んだのか?もう少し腰を据えて説明が必要な気がしたが…🤔🤔🤔
後の展開で、本郷猛は警官である父の殉職がきっかけで「人を救う力」が欲しいという想いを持っていたことが分かるが…「人を救う力」ってのはパンチやキックで人体をバラバラミンチにできるほどの圧倒的な「暴」とはちょっとずれている気がするが…緑川博士???
人を救うにはバッタの力をドーピング…って本気で考えてらっしゃる????
ちゃんと説明される前に緑川博士はクモオーグによって殺害される。
クモオーグはデザインがカッコいいね。シュッとしている。
ファスナーを開けて腕が出てきて異形感あるのがカッコよかった。
一番クモ先輩好きかも。
vsコウモリオーグ
敵のアジトにファストトラベル!
この映画、敵も味方も基本的に移動はファストトラベルって感じで展開が速い。
クモオーグを倒した後、本郷猛は緑川博士の娘である緑川ルリ子と共に行動する。歩いている二人の後ろから無人のバイク(サイクロン号)がゆっくり付いてきているのは、なんともシュールな感じだった。
それで隠れ家に戻ったら政府関係者がいた。
なんやかんやあって政府関係者のバックアップを受けつつ、ショッカーに立ち向かう方向で話がまとまる。ここで、ショッカーとは一体どんな組織なのかが説明されたが…いや~1回の説明だけじゃよく分からなかったね…話が早いよ~
ショッカーという組織は、人類を幸福に導くために作った「人工知能アイ」とか「ケイ」とかが、人類の幸福は「最大多数の幸福」ではなくて、深い絶望に陥った特定の人を救済するのが「最適解」だと考えてそれを実行するようになった…という雰囲気(フワッとした理解)。
なので、ショッカー総帥は人工知能。改造された人は「深い絶望に陥った特定の人」らしい…
コウモリオーグにも「悲しい過去」があるような雰囲気がしたけど、特にバックボーンが語られることなく処理された。なんかウイルスで攻撃してきたけど…本郷猛と緑川ルリ子に効かなかった理由は…説明があったけど分かんなかった…🙄
サイクロン号で空を飛んでライダーキックがカッコよかった。
あと、「ケイ」の口調がEnglishだけnativeなのは面白point
緑川ルリ子「ところがぎっちょん!」
ルリ子は本郷に対してコミュ障と言っていたけど…ルリ子もまぁまぁコミュ障感あるので好感が持てる。
vsサソリオーグ
「はにゃ~ん」
いや~おどろいたね
自分、あんまり役者の人には興味がないが…流石に「シン・ウルトラマン」に出演した長澤まさみがルー語を話して「カードキャプターさくら」みたいな鳴き声とか、「エクスタシー!」と言いながら射殺されていったのは…流石に面白かったね~
お酒飲んでたら絶対笑いをこらえきれなかったからすごい。
いや~本当に女性ショッカー戦闘員は「良さ」しかなかったでしょ。
サソリオーグは政府関係者が犠牲を払いつつも倒した形で、仮面ライダーとは一切戦っていないが…インパクトはすごかった。
というか、よくよく見たら政府関係者も斎藤工でシン・ウルトラマンだった。
vsハチオーグ
「あらら…」
なんか印象的な口癖のキャラが多いね。
怪人たちは各々の幸福論で好き勝手やっている。
ハチオーグはルリルリの友達で、この辺から敵の方にも色々と想うところが出てきて、話が難しくなってくる。正直、付いていけなかった。
いや、だってサソリオーグで下がったIQにはきついって…
ハチオーグとは分かり合えそうな気がしていたが、政府関係者がサソリオーグの毒を使用した特別な弾丸でハチオーグを射殺。
vs仮面ライダー2号
一文字隼人に悲しき過去あり───(特に説明はなし)
本当に説明はなくてすごかったね。
一文字隼人はバッタオーグに改造・洗脳されていて「深い絶望に陥った特定の人」
洗脳を解くときに、その「絶望」を思い出すことに耐えて…
という展開があったが…具体的に何があったかは一切説明なかった。それでも、絶望を乗り越えて本郷猛に強力する展開は熱かった。
仮面ライダーと仮面ライダー2号の肉弾戦は勢いがあって面白かったね。
ダブルライダーの変身やポーズもカッコよくきまっていた。
仮面ライダー2号vsカマキリ・カメレオンオーグ
クモオーグ先輩の仇ってことで、緑川ルリ子はカマキリ・カメレオンオーグに殺害される。
「裏切りは殺人よりも重い罪。仇討ちはなんか良い」みたいなこと言っていて、カマキリ・カメレオンオーグはかなり面白キャラだった。
まず、カマキリ・カメレオンでKKオーグと作中で呼ばれていたが…カメレオンは「C」では…🤔
まぁ仮面ライダーのバッタオーグも「BATTA」と書かれていたり、結構ローマ字表記だったりする。
KKオーグがカメレオンの「力」を使ったのは緑川ルリ子に不意打ちしたときだけで、透明マントみたいなの普通に脱ぎ捨てて…正面から仮面ライダー2号と真面目に戦って普通に負けていった。おもろ。
こういうめちゃくちゃ底の浅いキャラがいることで、逆にクモ先輩との関係性とも合わせて深みが出てくるってこと。
vsチョウオーグ
この映画のラスボス的存在。緑川博士の息子で、緑川ルリ子の兄。本名:緑川イチロー。
緑川イチローは幼いころに母親が無差別殺人犯の手によって殺された悲しい過去を持ち、それで、人類の幸福論を色々と拗らせている感じ。
…なんやかんやあって勝ち。
・・・
本当になんで勝てたのかよく分からない…チョウオーグめちゃくちゃ強くて勝てる気しなかったんだけどね…
一文字隼人「勝機はあるのか?」
本郷猛「ある。まずは仮面を剥がすんだ!」
仮面を剥がしてチョウオーグの変身を解いたら…もうその時点で勝ちでは?🤔と思ったが…
チョウオーグの仮面を剥がした後に、仮面ライダーのマスクを通じて緑川ルリ子の魂的存在と対話して分かり合うことができた。本郷猛は緑川イチローも救いたいと思っていて、ただ勝つんじゃない。救いたいという気持ちで戦っていた。ただ、代償として、本郷猛も死んでしまう。
最後に、仮面ライダー2号である一文字隼人が、本郷猛の意思を継いでショッカーと戦うことを決意して終わり。
おわり
改めて感想としてシン・仮面ライダーを振り返ってみると…マジでサソリオーグが出た後の記憶が曖昧な気がする。なんか良く分からんが幸福論を語ったり死んだり勝ったり。
緑川家のアレコレと本郷猛の過去の出来事、「絶望」は人それぞれが持っていて、それぞれが乗り越えていくというセリフとか、最後に意志を継ぐ仮面ライダー2号の展開とか、良い感じの話がまだ自分の中でかみ砕けていない気がする。
ゴジラとかウルトラマンと違って今回の「敵」は、幸福を求める人間だったわけで「敵」にも「正義」がある話で、深く考えると面白い話だった気がする。仮面ライダーとして敵に「暴力」を行使することへの葛藤にも真面目にやっているし、「等身大」のヒーローと敵の物語という感じ。
ままま、深く考えなくても面白かったし良しとしましょうか。
特典カードは仮面ライダーと緑川ルリ子だった。レアカードではないけど…この組み合わせは「良さ」があるね。つまり当たりってワケ。
それでは。
シン・仮面ライダーの前日譚、仮面ライダー0号/緑川イチロー少年の話がコミックになっている!!
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