【感想】『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない』について雑に語る

雑語りと備忘録

今回雑に語っていく作品は『ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない

裏地ろくろ氏がノクターンノベルズに投稿している作品が原作ゲーム化書籍化されていて、最近コミカライズされた形。

最近よくコミカライズ版のweb広告を見かける。

興味を持って原作を読んでみたら勢いがあって面白かったので語っていきます。

あらすじ

ゾンビによって壊滅した現代社会。主人公は一度はゾンビに噛まれてしまったがゾンビ化しなかった。しかもゾンビに襲われなくなっていた。

ゾンビは走るタイプだし、人間に対する殺意は高い。主人公はゾンビに襲われないという特殊能力を生かして、好き勝手立ち回る。

武村雄介

25歳、元サラリーマン。ゾンビに噛まれてもゾンビ化せず、ゾンビに襲われないという作中唯一の特殊能力を得た。

最初は割と好き勝手していたが、救助は来ないし、ライフラインも途切れるしで、ヤバイ状況に気づき始めたところから、好き勝手しなくなっている。

崩壊した現代社会で生き抜くために、サバイバル知識や医療知識を持つ他の生存者と自給自足の生活をする生存戦略を考えている。ゾンビに襲われないので、ある意味作中で一番生きる希望を持っているのが、主人公の魅力。他の生存者は結構、ゾンビに恐怖して生きることに絶望しがち。

そんな主人公の前に色んな「」が出てくるといったストーリーで、それも面白いけど・・・主人公が好き勝手やった「女性関係」が面白い。

黒瀬時子

主人公と同じマンションにいたOL。ゾンビになっている。

ゾンビパニックな状況で冷静な判断ができなくなった主人公は、ゾンビに襲われないことを良いことに、逆に襲った形。

主人公の衛生観念はガバガバ。

生存するための物資調達の探索をしつつ、ゾンビの性質を調べていくのが序盤の話の流れで、そこで主人公は人を食べ続けたゾンビは知性に目覚めて進化することに気づく。

ところで、さっきからしゃぶらせている時子の様子が・・・?

それ以降ゾンビを犯すことを辞めた主人公、賢い。

藤野深月

飢えているところを主人公に助けられた高校生。

一度助けたなら、見捨てないで面倒見てくれーいと、主人公にお願いするが流石に図々しいとドヤされる。

あなたさぁー、ゾンビの蔓延る街に行って食料持ってこい、私は何もしませんって、どれだけ偉かったらそんなことできるの?流石に?

ということで、見捨てられないように体を差し出す形で生き延びる。

ところで、ゾンビと性的接触をした後に人間と性的接触をするのは大丈夫なのか・・・?

コンドームを着ける主人公、賢い。

深月は、なんだかんだ見捨てないで面倒を見てくれる主人公に惹かれていくし、サバイバル用の本や資料から使える知識、アイテムの準備ができるようになり、有能な人材として成長していく。

つまり、ストックホルム症候群みたいなものだね。

主人公に依存しなきゃ生存できないという特殊な状況下では、主人公の主張がたとえ犯罪行為であっても共感、適合していくのは当然の生存戦略なんだよね。

深月がどんどん拗らせていくのが面白いし、物語が進むと深月の彼氏(自称)が出てきて面白さが加速する。

牧浦さやか

秩序だった体制で生存者のコミュニティをまとめ上げているリーダー格。医者。コミカライズ版にはまだ登場していない。

救助が来ない、目の前の人は助けられないといった絶望的な状況で精神的にボロボロになっていたが、貴重な医者であり、コミュニティをまとめるリーダーシップを持っているので、主人公は見捨てずに行動する。

牧浦もゾンビを恐れず勇敢に行動する主人公に惹かれていく形。

主人公は1人目:ゾンビをレ〇プ、2人目:人間をレ〇プときて、3人目にして人間と合意の上のセックスといった展開。成長するタイプの主人公。

好き勝手やっちゃダメだと気付ける主人公、賢い。

まー牧浦は良いよ?でも、色々と拗らせている深月は主人公に対してどう思うのかな?

そういった次の展開が気になる「引力」が高めなのがこの作品の良いところですね。

おわり

非常時だからこそ、好き勝手行動しないで冷静な立ち回りが重要なことが分かりますね。

原作のほうは4年以上更新がないけど、区切りの良いところまで話が終わっているのでおすすめです。

それでは。

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